「愛を求める人」

愛を語る詩人より

愛を感じるただの女になりたい

飽食の限りを尽くす姿より

日々の小さな幸せに感謝出来る女でありたい

日々の営みの中

生真面目にやり過ごす己の姿を

省みる余裕すらなく

その時に立ち止まる術すら知らぬ無垢な気持ちでありたい

鏡すら見る余裕の無いこの姿を

街中の景色の中映し出すショーウインドウに

小さな驚きを見つめ直す

そんなちっぽけで真っ直ぐな

瞳を自らほくそえむ

明日の太陽を

望みながら

自らが光り輝く太陽へ

いつの日かならんと心に刻む